スポットレッスンで通っていただいているHさん。

毎回、レッスン前に【学びたいこと】や【今、疑問に思っていること】、
【こんな風になりたい!】というシートを送って下さいます。


(*掲載許可いただいております。)

この能動的な姿勢、本当に素晴らしいなぁと毎回思うのです。
(学生時代の自分!!聞いてる!?笑)

 

レッスンて、”かけ算”が理想だと私は思うのです。

これは別に、
宿題を完璧にこなしてくるとかそういう意味ではなくて、

たとえ回数は少なくとも楽器とちゃんと向き合えば、

うまくいった!ところもあれば、
うまくいかないところも出てくるわけで・・。

そうすると、
うまくいったら
「よっしゃ〜!!先生聴いて〜!!」って思うかもしれないし、

うまくいかなかったら、
なんで出来ないのかな?

どうしたらうまくいくのかな?って思うかもしれない。

この
なんで出来ないのかな?
どうしたらうまくいくのかな?って思うことが大切で、

これこそがかけ算の元だと私は思っています。

”教える×学ぶ”のかけ算

年齢が上がれば上がるほど、受け身のレッスン、与えられるレッスンでは意味がない。

私自身の学生時代の失敗からも、

”ただなんとなく弾く人”にはなってほしくないと強く思っています。

コンクールとか、受験に挑戦するのもよし。
誰かと一緒に弾いて楽しむもよし。
一人でひっそり好きな曲を楽しむもよし。

だけど、
それを「どうして?」と問われた時、

自分の言葉でちゃんと語れる人であって欲しいと思うのです。

「どうしてバイオリンを弾いているの?」
ー好きだから。
ー楽しいから。
ー「すごい!」って言われたいから。

なんでもいい。
どんな答えでもいい。
それが自分自身の答えであったら100点満点!

 

 

ちなみに私は恥ずかしながら、バイオリン人生の半分以上の期間、
「どうしてバイオリンを弾いているの?」
このシンプルな問いにすら答えられませんでした。

”学ぶ”の集大成が”教える”こととはいうけれど、
生徒さんから学ばせていただくことが本当に沢山あります。