先日、娘の通う保育園で卒園式が行われました。

娘がお世話になっている保育園では、在園児+在園児の保護者も出席してお祝いします。

小・中学校の卒業式となると、
厳粛で厳かな・・ピリっとした空気ですが、

保育園の、緊張感がありながらも暖かい雰囲気もまたいいなぁと感じました。

娘がお世話になっている保育園は少人数なので、
余計にそう感じるのかもしれません。
そんな中、私はお祝いに1曲演奏させていただきました。


伴奏は娘が2年間お世話になった元担任の先生で、
親子共々大好きなK先生。

曲は、♪ありがとうさよなら。

当日。

母としてはかなり厳かな気持ちで練習していたのですが、

 

 

それを聞いた長女が一言。

『あ!!それ、携帯のでしょ?』

『ありぃ〜がとぉ〜さよぉならぁ〜(ー3ー)』

 

 

 

まさかのこれっ!!!

ガーーーーーン・・・・

・・・

・・

 

 

・・ってそんなことが書きたかったわけではなくて笑!!

 

実は高校時代、バイオリンを弾いている目的や意味を見失って、辞めたくて仕方がなかった時期がありました。

劣等生だったし、下手くそだから弾いてもしょうがないと思っていました。


高校卒業目前。

私たち3年生に、元担任が1曲歌ってくれました。
(音楽高校なので、先生方もほとんどが音楽家。元担任は、声楽家でした。)

歌い終わって、先生は言ったのです。

『いいねぇ、、下手でも人に気持ちを伝えられる手段があるってことは。』

しみじみと。
ああ。そうか。

うまいとか、下手とか、
オケで前の席に座るとか、
先輩にアンサンブルによんでもらうとか、、、

外側からの評価やジャッジばかりを気にして来たけど、

 

音楽って、バイオリンて・・・
・・・それでいいのか。

文章を書くのに長けている人は、文章で、
スポーツ長けている人はスポーツで、
ダンスの人はダンス、
歌の人は歌、

自分の気持ちや想いを人に”届ける””伝える”
その手段が、私にとって”バイオリン”なんだ。

弾くことは”学校での順位”や”人からの評価”それが全てだった自分の中に、
パッと光が差し込んだ瞬間でした。

今回も、演奏のお話をいただいた時、
保育園の役員でもないし、卒園児の親でもないし・・
なんで?って思う人いるよなぁ・・
変に目立っちゃうよなぁ・・とすこし悩みました。
でも、お世話になっている保育園の卒園式。
娘が大〜好きで憧れてたくさん遊んでもらった年長組さんへ、

たくさんのありがとう!
そして、

たくさんのおめでとう!を

直接伝えられる素敵な機会をいただいたと思って
演奏させていただきました。

 


『いいねぇ、、下手でも人に気持ちを伝えられる手段があるってことは。』


高校時代の先生の言葉をしみじみかみしめた春の1日でした。