自分の演奏を記録した媒体は、
せいぜい聴いて反省して、時期が来たら破棄。笑
小さい頃の発表会の記録や、コンクールの記念VHSなんて、「あ〜・・あったよねぇ」程度。
そんな中、
唯一これは一生持っておこうと決めていた宝物のVHSを、
やっとDVDに。
校内のオーディションを勝ち抜いて出演したアンサンブル演奏会。
高校受験の失敗からどん底期間の真っ只中で、
なんとか這い上がりたくて挑んだこの演奏会。
演奏したのは、ブラームスのホルン3重奏。
当時はもう他の曲ぜ〜んぶほったらかしでひたすらこの曲を練習していたな笑
DVDってことは、車の中でも観れちゃうんだなぁとふと気がついて、
帰り道に再生、ポチ。
・・15年ぶり?
懐かしい。改修工事する前のA館ホール。
・・・
・・・・
・・
最初の音が聴こえて、ハッとした。
全然、音が違う。
いや楽器も今と違うしね、
若いしね、いろいろ当たり前なんだけど、
こんな音出してたんだな。
記憶の彼方で、自分でも埃をかけちゃってた笑
勝ちたい!!!!!
いい演奏がしたい!!!
認められたい!!!!
もうなんか・・生き残りをかけたその【死に物狂い感】を、音からひしひし感じる笑
いやー、好きだなこの音。
そりゃ自分の音でしょ〜と言われそうだけど、
実をいうと、ここ2〜3年、自分の出す【音】が、自分でしっくりきていなかった。
でも、
「まぁ自分てそんなものだよね」と観てみないフリをしてみたり、
聴いて聴かないフリをしてみたり笑、
楽器とかフォームとか、いろいろ視点を変えてみたけど、
これだ。
この【死に物狂い感】。
自分に足りないものに気づいたと同時に、
まだ諦めたくない。
まだ上手くなりたい。
まだできてないこと、
まだやっていないこと、
まだ
まだ
まだ
まだある。
そして、それを私はやりたい。
ちゃんと向き合いたいんだ。
そんな自分の中の気持ちにも気づいてしまった。
当時演奏したブラームスのホルン3重奏。