『テキスト選び』は、
昨年末に開催したバイオリン講師勉強会のテーマの1つでした。
バイオリンをはじめるお子さんに多い3~6歳は特に個人差も大きく、
“導入期“用とされているテキストでも、
どれを?
どのくらい?
どのタイミングで使用するか?は先生方も様々試行錯誤をされているとのお話でした。
私は、バイオリンのレッスンの一部にピアノレッスンも取り入れているのですが、
そのテキストを選びには、バイオリン以上に苦心していまして、、
まず、とにかく膨大な種類の出版物!!
老舗から新進気鋭のものまで、よりどりみどり!!!
とりあえず、
気になったテキストは、
文字や音符の大きさ、採用されている楽曲などをパラパラ~っと確認して、
結局は、
【自分自身が学習したもの】を参考にしていました。
でも、
ー自分自身がピアノを学習していた【目的】と、目の前の生徒さんの【目的】、
ー当時、自分がついていた先生の【方向性】と自分の教室の【方向性】、
は、全く違う!!!
そこに気がつき、再びテキストジプシー。
バイオリンでもそうなのですが、
使い始めたものの、、
『あれ?優しすぎた?』
逆に、
『おーっと??固まっている?!』
うーん、、
テキストが無いわけではない。
むしろピアノに関しては、ありすぎてどう選べばいいのかわからない!!
そんな時、facebookの「自分の音、聴いてる?」の記事が目に入り、
山本美芽さんの著書『ピアノ教本 ガイドブック〜生徒を生かすレッスンのために』を購入。
そこでハッとした1文がー。
【テキストを選ぶことは、指導計画を立てること】
学校現場でも、
教科書を教えるのかー?それとも教科書で教えるのかー?
なーんて言葉を耳にしますが、
そうだった・・。
音符の大きさや、イラストが好みか?(⇦笑)曲目はどうか?だけじゃなくて、
そのテキストを使って、生徒にどんな力をつけて欲しいのかー。
このテキストが終わる頃、生徒はどんな姿になっているのかー?
「この人参、しんせーん!」
「きゅうりも美味しそう〜」
「いやだーきのこも捨てがたい・・」・・と、
どんどんカゴに入れていった結果、
いっぱい食材あるけど、夕飯のメニューは決まっていないみたいなそんな状態・・。
教本選びの参考になっただけでなく、
教本選びの【視点】を改めて見直すことができた1冊でした。
ピアノ教本を選ぶ/選ばないに関わらず、
【視点】を得る、と言う意味で音楽講師は読む価値ありです!!